大敗後の選手たちは「アスリートのあるべき姿」。大分・金井監督が見据える敗戦の先

大敗後の選手たちは「アスリートのあるべき姿」。大分・金井監督が見据える敗戦の先
大敗し肩を落とす大分の選手たち

2026年10月31日/品川区立総合体育館
メットライフ生命Fリーグ 2026-27 ディビジョン1 第17節
しながわシティ 9-1 バサジィ大分

2026年10月31日、東京都の品川区立総合体育館で行われたメットライフ生命Fリーグ2026-27 ディビジョン1 第17節「しながわシティ vs バサジィ大分」は、第1ピリオドで5点を失った大分が、9-1で敗戦した。試合後に金井一哉監督が取材に応じた。

ーー不甲斐ない結果になったのではないでしょうか。

おっしゃるとおりです。悔しいとか、そういうレベルの話ではありません。これは僕も含めてなんですが、試合の後に選手たちにも話しました。自分たちはしっかりと「弱い」ということを認識しなきゃいけない。この痛みを正確に自分たちに刻まなければ、次に踏み出した一歩が自分たちの立ち位置じゃないかもしれず、結果的に自分たちのものにならない、という話をしました。

ーー2失点をするまで、GKは中澤選手を起用していました。片岡選手に交代してからもロングボールを投げ込む戦い方を変えませんでしたが、相手にカットされることも多く、こぼれ球を拾う陣形にもなっていなかったように見えました。走力や体力で勝負できるのでは、とも思いましたが、しながわ対策として行なっていたのでしょうか。

しながわとの戦いを想定していました。自分たちの想定どおりにならなかったのは、こぼれ球を拾うということが今日は本当にできなかった。全部相手のボールになってしまっていました。フィフティー・フィフティーのボールを投げるので、それを拾えないとゲームの流れは絶対にこっちには来ません。自分たちが上位のチームとどう戦おうか、となったときに相手のコートで攻撃も守備も行うということがひとつのテーマになっています。今日は縦に速い相手の攻撃をまったく阻止できていなかったので、基本的にボールがすごく前後に行き来した中で、質の部分での差が出たな、というふうに思います。

ーー5-0で折り返して、6失点目も後半の早い段階でした。どのタイミングでパワープレーをする想定だったかは分かりませんが、6点目を失ったことでやらざるを得なくなったのではないでしょうか。

ハーフタイムではもう、パワープレーをやることは決めていました。ただ、20分間、同じ選手がプレーはできませんし、相手も守備に慣れてきてしまうので、パワープレーと通常の攻撃を順番でやっていこうと話していた中での失点でした。ただ、どちらにしろ後半はパワープレーをやり続けようと思っていたので、想定外の失点でした。

ーー「自分たちは弱いと認識する」という話がありましたが、前節終了時点では5位で、上位リーグを十分に狙える現実的な順位にいます。その状況でこのような試合の落とし方は非常にもったいないと感じました。ただ、まだまだチャンスはあります。水谷選手も数年ぶりに日本代表に選ばれ、国際親善試合が大分で予定されていて、上位リーグを戦うことになれば、大分でフットサルが盛り上がる機運になると思いますが、レギュラーシーズンの終盤、どのように考えていますか。

もちろん、自分たちの優勝を目標にする以上、上位リーグに行かなければその資格がなくなるので、しっかりと目指しています。それが現実的に目指せる位置にいるというのは、チームとして悪くないとも思っていますが、ここまでの勝ち方は選手たちのがんばりだったり、運だったり、応援だったり、いろいろなことがチームを支えてくれているからだと思っています。それが強さだとも言えるんですが、自分たちでしっかりゲームを作って、結果を出すという観点ではまだまだやっぱり弱いと思っています。外的要因の力が加わらなければ勝ち切れないところもあるので、そういう意味で「自分たちはまだまだ」と表現しています。上位リーグに行ったところで、そこで全敗をしていては進んだ意味もないので、勝ち切れる地力をしっかりつけていかなきゃいけないな、と思っています。

ーー試合後のロッカールームでは、選手たちはどのような雰囲気でしたか。

悪くないんですよ。こういう負け方をしたときの、あるべきアスリートの姿じゃないかな、と思います。落ち込みすぎても立ち直れなくなるし、だからと言って「しょうがないから切り替えようぜ」と軽いわけでもない。本当に悔しいという気持ちを自分の中で持った上で、次を考えなくてはいけないので、そういった言葉を振り絞っている。それがアスリートだと思うので、そういう部分ではこの敗戦をうまく利用して、一人ひとりが成長してほしいと思います。

ーー代表活動でまた1週空きますが、次はどういった試合にしたいですか。

名古屋、しながわ、町田と強豪との3連戦で、その中でどれだけ戦えるか、と考えていました。一巡目は僕が就任して最初の対戦で、自分たちがどこまでできるかを試す時間でもあり、通常の戦い方をしていましたが、ここまで来たら勝点をどう取っていくのかという計算も入ってくるので、勝率を上げる戦い方をリアリティを持ってやること。そういう戦いを町田戦でもしっかりしていきたいと思っています。僕たちは弱い。でも、見ていてください。戦います。